ミニチュア・シュナウザー (Miniature Schnauzer)
〜立派な口ひげがチャームポイントの小さな紳士〜


長い眉毛に立派な口ひげ。
さながら小さな紳士のようなルックスの持ち主、ミニチュア・シュナウザー。
ドイツ出身のこの犬種は、ここ数年日本でも安定した人気を誇り、
日常でも見かける機会がたいへん多くなりました。
「最良の家庭犬」とも称されるミニチュア・シュナウザーの
歴史から性格、飼い方などをご紹介いたします。
歴 史
シュナウザーは小さいサイズから順に「ミニチュア」「スタンダード」「ジャイアント」の3種類が存在します。そのなかで一番最初に誕生したのはスタンダード・シュナウザーでした。およそ15世紀頃、ドイツ南部にてジャーマン・プードル、ウルフ・スピッツおよびワイアーヘアード・ピンシャーなどの交配によって作出されたと考えられています。その後19世紀頃から、より大きいサイズの「ジャイアント」と、より小さいサイズの「ミニチュア」の2種類が作り出されました。

今回の特集でご紹介するミニチュア・シュナウザー(以下ミニシュナ)は、誕生した当初、ドイツの農場・厩舎などでネズミを退治するという役割を担っていました。ミニシュナの眉毛や口ひげは、ネズミからの反撃から顔を守るために残されたものと言われています。

その後、アメリカに渡ったミニシュナは貴婦人と共に社交界に進出し、爆発的な人気を博します。1899年には初めてドッグショーにも出場。現在に至るまで愛玩犬として抜群の人気を誇っています。

日本においては1950年代に初めて輸入されたものの、カット技術などがほとんど伝わっていなかったことからあまり流行らず、その人気が高まるのは70年代になってからのことでした。

その後、徐々に人気が上昇。JKC登録犬種ランキングでは1999年に17位だったのが、2003年には13位に、そして2007年には8位にランクアップ(JKC犬種別犬籍登録頭数公開データより)。ミニシュナ人気は今後も着実に増え続けていきそうです。

ちなみに「シュナウザー」とは、ドイツ語で「シュナウツェ」(口ひげ)という意味。独特なマズル部が犬種名の由来となっています。

飼い方
 
狩猟犬として活躍していたミニチュア・シュナウザーは、たいへん活発で運動好きの犬種です。毎日30分程度の散歩のほか、引き運動をしたり、可能であればノーリードで走り回る運動などを取り入れてあげるとよいでしょう。十分に広い空間の提供と、適度な運動をさせてあげてください。

被毛に関しては定期的なお手入れが必要です。毎日のブラッシングはもちろん、3カ月に1回程度のトリミングをおすすめします。ミニシュナのように被毛が硬い犬種は、指先またはストリッピング・ナイフを使って毛を引き抜く作業(プラッキング)が必要です。毛を刈ってしまうと本来の毛の特徴が失われてしまうため、部分的に毛を引き抜くことによって、被毛の特徴を維持します。

性 格
 
ミニチュア・シュナウザーは、明朗活発で感情豊かな反面、ひとりぼっちにされるのがとっても苦手な「人間大好き」犬種です。できるだけ家族と一緒に過ごさせてあげるのがよいでしょう。また、たいへんマナーのよい犬種としていろいろな場に参加することもできます。頑固な一面も持っていますが、もともと聡明な犬種なので、しっかりとしたしつけを行えば、飼い主に忠実な、愛嬌あふれる優れたパートナーとなってくれます。
原産地 : ドイツ 起源 : 19世紀頃 元来の役割 : ネズミ捕り
気をつけたい病気:尿石症、進行性網膜萎縮症、停留睾丸