フレンチ・ブルドッグのような短頭種、いわゆる「鼻ペチャ」系の犬種がかかりやすい病気として、
「鼻腔狭窄(びくうきょうさく)」という
呼吸器系の病気があります。
「鼻腔狭窄」とはいったいどのような病気なのでしょう? 

今回はフレンチ・ブルドッグの飼い主「ハテオ」くんが、
友愛動物病院院長けいこ先生に聞きました。

フレンチ・ブルドッグをこよなく愛する男の子。
病気のことがとっても気になります。
麻布獣医科大学(現麻布大学)卒業。友愛動物病院グループ院長。現在トイ・プードル2匹とスコティッシュ・ホールドとの楽しいペットライフを満喫中。
Q:
「鼻腔狭窄」ってなんだか難しい言葉ですが、いったいどんな病気ですか?
A:
簡単にいうと、鼻の穴が狭くなっていることを言います。もともとフレンチ・ブルドッグのような短頭種は鼻の穴が狭くなっているのですが、その程度がひどい場合、「鼻腔狭窄」と認定し、治療する必要が出てきます。
Q:
どうして程度がひどくなるんでしょう?
A:
鼻腔狭窄は先天的な異常ですから、生まれた時に程度がひどいかどうかが決まってしまいます。
日頃から飼い主さんがワンちゃんのことをよく観察してあげることが必要ですね。
Q:
程度がひどいとどのような症状が起こるのですか?
A:
鼻の穴が極端に狭いということは、それだけ鼻で息がしにくいということです。なので、呼吸のたびにグーグーという低い音を出したり、鼻だけでは息がしにくいので口を開けて「ハーハー」と苦しそうにしたり、または鼻水をよく飛ばしたりする症状が現れてきたら注意が必要です。
Q:
どういった治療をすればいいですか?
A:
鼻腔狭窄の場合は外科的な治療が必要になります。日頃から呼吸が極端に苦しそうじゃないかどうか、観察してあげてください。
Q:フレンチ・ブルドッグってどうして鼻がぺちゃんこ?
フレンチ・ブルドッグという犬種は、その名の通り、「ブルドッグ」という犬種の血統を受け継いでいます。ブルドッグの鼻もぺちゃんこですね。ここではまず、ブルドッグの鼻がどうしてぺちゃんこになっているのかを説明しましょう。

イギリス原産のブルドッグは闘牛犬として改良された犬なんですが、優れた闘牛犬というのは牛の足やお尻に噛み付いて、何があってもかじりついたまま最後まで離さず、牛が弱るのをじっと待つ犬でした。噛み付いた時に鼻が出ているとどうしても息がしにくいわけです。だから鼻をぺちゃんこにしていつまでも噛み付いていられるように改良されたんですね。そういう歴史を持ったブルドッグの血を引いているわけですから、フレンチ・ブルドッグも鼻がぺちゃんこということになっているんですね。