ネコ (Cat)
〜言葉にできない魅力で人を虜にする不思議な生き物!〜


猫好きの人に猫の魅力について聞いてみると、
みんないっせいに「う〜ん」と腕組み。
「かわいい」「和む」「手がかからない」などいろいろありますが、
なかなかこれといったいい言葉が見つからないのが本音のよう。
今回は、いつの間にか私たちの生活に入り込み、
不思議な魅力で人々を虜にし続ける「猫」にスポットをあてていきます。
猫の歴史
猫の祖先をさかのぼっていくと・・・

猫という動物がいつ、どこでどのようにして発展し、日本人と一緒に暮らすようになっていったのか、その経緯にはさまざまな諸説がありますが、古代ネズミを捕るために野生の「ヤマネコ」を家畜化したものが、現在の「イエネコ」の祖先になっていると言われています。

さらに、古代エジプトではすでに猫を神格化して崇拝するという習慣が存在していたようです。その後、インドから中国という経路をたどって、仏教とともに日本に入ってきたと言われています。

※ 米英独などの国際チームが2007年、世界のイエネコ計979匹をサンプルとした「ミトコンドリアDNA」の遺伝子を解析し、“イエネコの祖先は約13万1000年前に中東の砂漠などに生息したリビアヤマネコであることが判明した”と発表しています。(2007年6月29日の米科学誌サイエンス(電子版)より)
http://www.sciencemag.jp/highlights/20070629.html

日本での飼い猫はいつ頃から?

日本において、いつ頃から猫が「愛玩動物」として飼われていたのかはっきりとはわかっていませんが、平安時代の代表作、『枕草子』や『源氏物語』といった文献には、すでに飼い猫の記述が存在しています。江戸時代に入ると、徳川五代将軍綱吉公が出した「生類憐れみの令」で、猫の売買と“つなぎ飼い”が禁止されるようになったことから、その頃は猫をつないで飼っていたことがうかがえます。

 その後、経済的、時間的なゆとりが急速に増えていき、海外からたくさんの輸入猫が入ってきて、さまざまなイエネコがペットとして飼われるようになった半面、イエネコが野生化した「野良猫」も徐々に増えていったとされています。

日本の猫の現状

現在では、特に都心部で猫を完全室内飼いする飼い主さんたちが増えてきています。感染症や事故に遭遇する確率がうんと低くなり、猫の病気について知る機会が増えたこともあり、猫たちの平均寿命も15歳前後と飛躍的に伸びつつあります。
しかしその一方で、気軽な気持ちで猫を飼い、簡単に捨ててしまう心ない人々も残念ながら存在しています。そうやって捨てられた猫たちが野良化し、病気になったり虐待されたりして不運な一生を送らざるをえなくなるといった現実が問題となっています。
これは猫にかぎった問題ではありませんが、不幸なペットをこれ以上増やさないよう、動物に対するモラルと「ペットを飼う」という責任を、ひとりひとりがしっかり意識していく必要があります。
猫の性格
猫の性格というとどのような性質を思い浮かべるでしょうか? 
飼い主さんによっては、「うちの猫は人なつこい」「うちはすごく人見知りで」「甘えん坊なの」「つかずはなれずが好きなようで」などなど、さまざまな性格が列挙されそうです。性格といっても「一口では語れない」のが正直なところですが、ここでは一般的な傾向として「猫の性格」を述べていきたいと思います。
猫は真の芸術家!?

まず、一般的に群れを作って暮らす犬と違って、猫は「一匹で過ごすことを好む」孤高の生き物ということがあげられます。猫にはリーダーを作ってそれに従うといった村社会的な発想はなく、あくまでも「自分の好きなこと」を追求していく、いわば“芸術家”タイプに分類することができるでしょう。よくいえばマイペース、悪くいえばワガママ。飼い主には甘えたい時だけ甘える、どこまでも自己中心的な側面が猫の行動には多々見受けられます。

そんな猫の自由な生き方が、さまざまなしがらみによってがんじがらめになっている我々人間にとってはとてつもなく魅力的に見えるのも、当然といえば当然かもしれません。

気まぐれなツンデレ女王

顔を近づければプイと背けられ、だっこすれば嫌がられ、寝ている時に名前を呼ぼうものなら「うるさいニャ!」とばかりに睨まれる。ツンツンしているかと思えば、まんまるお目目をくりくりさせて「ニャ〜」なんて甘い声で擦り寄ってくる。そんな気まぐれな女王(あるいは王子)様に日々振り回されるのが心底好き! と言い切れる飼い主さんこそ、真の愛猫家と言えるのかもしれません。
猫の身体的特徴

猫の体の特徴として、まず一番に思い浮かべるのが驚異的な体の柔らかさでしょう。ぐにゃりと体を曲げてグルーミングしている姿など、さながら新体操の選手のようです。猫は他の動物に比べて関節がやわらかく、体の表面も自由に伸び縮みでき、内臓も体のねじれに合わせて自由に場所を移動させることができます。高いところから落下しても、くるりと身を翻して足から着地できるという特技も、この体の柔らかさからきています。

猫は夜行性の生き物なので、暗いところのほうがよく物が見えます。逆に昼間はあまり視力がよくありません。昼間はのんびり寝転がって過ごし、夜になると活発になって走り回るのが猫の自然なライフスタイルといえるでしょう。

嗅覚は犬に比べるとそんなに優れているとは言えませんが、それでも私たち人間の何万倍もの嗅覚を持っています。

聴覚は猫が最も得意とする器官です。飼い主さんが帰宅して玄関のドアを開けたら、猫がきちんと座って待っていた、なんてことはないですか? これは飼い主さんの足音を他の人の足音と聞き分けられる驚異的な耳のなせるワザなのです。アンテナのような耳は左右別々の方向に動かすことができ、別々の方向の音をキャッチすることができます。また、音がどこから聞こえてくるのかといった場所までほぼ正確に特定することができます。